立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

秋近し、小脇に抱えた魔と共に

気を抜けば遥か彼方のあの子の元まで飛んで行ってもおかしくはない。日は気持ち早く暮れるようになったし、クーラーはもうほとんど使ってない。朝の自転車出勤では、風が吹くと冷たい感覚が肌から伝わり、アイロンさえかけてあれば長袖カッターシャツでもいいのではないかとも思う。アイロンさえかけてあれば。


いよいよ夏が終わり秋が来るってのに浮かれ気分で夜更かしするどころか、日が変わる2時間前には産まれたての子猫程の力しか入らない。一旦冷たい水を一気飲みし、少しはマシになった眠気を窓の近くにとりあえずは置いといて、しばらくそこで待ってるんだと、甘くだけども厳しさの含まれた言葉でステイさせ、さてやるかと背筋を必要以上にピンッと伸ばしていれたのも、ものの20分足らず。疲れたわけじゃない、力が抜けるのである。


こんな日は明日につなげることを考えるのが一番だと、都合の悪い時だけポジティブな自分が言っていたので、いつの間にか脇にスタンバイしている眠気を抱えて就寝準備。


だからと言って、さっさと布団に入れば万事解決、とはまるでならず、ふと目が覚めてまだ5時で、ラッキーまだ寝れるわと目をつむった瞬間、6時半の目覚ましである。まるまる8時間。よー寝たわ、そう呟きながら起きたのは、脳にそう錯覚させるための戦略で、本当ならば眠るための余力を十分に残した上での起床である。


ああ眠い。


毎年、冬から春への切り替わりと、夏から秋への切り替わりは、こんなだった気がするが、それでもこんなにもダルさと眠さに勝てないものだったのだろうか。そのせいにはしたくはないが、老いだろうか。


徒然なるままにキーボードを叩いてはいるが、本日も意識が日本海沖くらいまで飛んでいるのは、色っぽい50歳が腰から砕ける洒落た言い回しや、桃の種が綺麗に真っ二つになるほどの切れたギャグが自然に飛び出さないところを見れば、察することにすらも値しない。吉田兼好は何を思って徒然なるままに筆を走らせたのだろうか。少なくとも今の私は今日も早く寝たいよう、である。


上述した通りなので、何も語らず、何も欲さず、ただただ目を瞑ることに徹しようと思います。それでは。