立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

コラム-梅昆布茶と雪の怖さと公共交通機関

寒い日だからというわけでも、塩分を口が欲していたわけでもなく、めでたいことがあったわけでもない。たまたまそれしか無かったからという理由で、朝から会社で梅昆布茶に舌鼓を打っていた。誰も言ってくれないから自分で言うが、寒波到来に対応した、時間にタップリと余裕をもたせた行動は、プロフェッショナルと言わざるを得ない。


京都市内にも雪が積もった。台風未満の雨や風くらいなら迷うことなく自転車通勤の私でも今日は清々しく自転車を諦めることができた。北陸育ちだから雪には慣れている。だからこそ今日は自転車ではなく、バスと電車を乗り継いでの手段を選んだわけだが、雪が積もれど自転車を使っている人が結構いることに驚いた。


ここ数日、東京でも大雪と言うことで車が雪にハマり渋滞がなんたらかんたらとやっているが、あれ、立往生する原因のほとんどがノーマルタイヤの車なんじゃないだろうか。北陸育ちから言わせてもらうと、スタッドレスタイヤを履いていればあの程度の雪であそこまでの渋滞はまずできない。石川で会社員だった頃、車で片道40分、大雪でも無欠勤無遅刻の私が言うから間違いはない。仕事や用事で仕方なくというのはわかるが、なぜノーマルタイヤでどうにかなると思ったか。


雪の降らない地域の人たちはあまりに雪をなめすぎである。どうにかなると安易な考えで軽率な行動とって人に迷惑をかけているようでは、日本の未来が思いやられる。雪が滑るというのは常識だし周知の事実だと思っていたが、実は案外そうでもないのかも知れない。


白いため息と共に皮肉を吐き出しながらバスから地下鉄に乗り換えるために歩道を歩いていたら、目の前の横断歩道で、小走りのOLさんが低空ドロップキックの如く盛大にずっこけ、そのOLさんを避けようとした自転車もずっこけた。まったくもって愚かな人達だと、手を貸す気にもなれず哀れみの目で見ていたのは確かに悪ではあった。神はきっと悪に対してそれ相応の罰を降り注ぎやすくこの世の中の条理をこしらえたのだろう。歩道脇の植え込みの段差に躓いて私もずっこけた。


ただ私はこの人達とは違う。決して雪が原因ではないし、貸そうとはしなかった手は付いたが、かろうじて膝は付かなかった。試合に負けて勝負に勝ったというやつである。


皆様は転ばぬようお気をつけください。それでは。