立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

飴と鞭

手はかかるけれど、私の言うことをよく聞いて、いじらしくて愛くるしく、人通りの多い駅前で盛大に頭から一緒にずっこけたのは今ではいい思い出。雨が降ろうが雪が降ろうが、いつも一緒で、運命を共にする私の愛する自転車にこのところ、倒れた自転車がよくもたれかかっている。


小さな自転車置き場だもの、なるべくお互い寄せ合い譲り合わないと全数十台をとめておくのは無理だし、だから隣同士のカゴやハンドルが引っかかり合って簡単には出せない事もあるでしょう。みんなそう、みんなそうなんだ。自転車出そうとして倒してしまうのも仕方がないと思うし、誰もそんなことでは怒らない。ごめんと心で呟いてそっと直しておけばそれでいい。


いい格好をするわけではないし、言うべき事ではないのだが、何回直したかわからない。ゴロンゴロンと転がっている知らない人の自転車を何度直した事だろう。昨日だってそう。


私の自転車のなぜか真後ろに倒れていた自転車を起こして隣にとめてやったっていうのに、淡い緑の原チャさん、あなた停める時この自転車倒したろ。停めるスペースないからって無理やりねじ込むように停めるのやめて欲しいし、少し寄せれば倒さず停められるはずだし、仮に倒したとしても直しなさいよ。私の自転車とこの自転車、まるで付き合いたてのカップルのように絡み合って取れませんでしたよ。


最近の冬並みの冷え込みのせいで鉄が氷と化した自転車を起こすだけで朝からおでんが恋しくなりましたよ。お風呂につかりたくなりましたよ。


もしや私が倒れた自転車を直すのがいけないのだろうか、誰かがやるから的なダメなやつを私が蔓延させているのだろうか。放置してみよう。よーし決めた、明日からは倒れた自転車は見て見ぬふりしてやる。どうなることか楽しみである。