立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-銭湯と赤提灯

キーボードを伝って熱が指先から逃げていく感覚を覚え、エアコンの設定温度を2度上げたがまるで効果を感じられず、今度はサンダルが足の指先から熱を奪っているような錯覚に陥ったので、椅子の上で胡座をかいてアウターでモモから足先を包み込むように掛けたがまるで体の冷えが解消せず、明日の仕事をどうズル休みしてやろうかと本気で悩む、よくよく冷えた真冬の一月中旬に欲しくなるもの。それはアツアツのお風呂と赤提灯である。

 


体の芯までキンキンに冷えきったと自覚したなら、アツアツのお風呂ほど気持ちいいものはない。冷たさと熱さのギャップに手先指先にピリピリと痛いようなくすぐったいような、なんとも言えない刺激を感じるかも知れないが、それに慣れ始めた時の心地よさと言ったら、他には変えられないほどに良い。

 


もし銭湯へ行ったならば、温かいお湯にザブンと浸かり日々の疲れとともに冷えを忘れたいところだか、サウナもそれに負けずとも劣らない魅力がある。真冬で海の漁から帰った漁師のようにいかに身体が冷えていても、15分もサウナの最上段で耐えられる人は少なく、もしも耐えて堪えたならば、珠のような汗が止まらなくなる。それ即ち身体の芯まで熱が行き届いた証拠。それを水風呂で冷まし、またサウナへ、を繰り返せば帰る頃には冷えを忘れ、今度は冷たいビールを流し込みたくなるが、そこは銭湯備え付けの冷水機で我慢だ。

 


帰宅中、車ならまだしも、徒歩や自転車なら再び身体が冷気で冷やされるのを忘れてはいけない。サウナと湯船でせっかく温めた身体から無慈悲に体温を奪うのが冬である。帰宅中、もう一度冷え始めるのは悲しいかな現実なのだ。一度冷え始めてしまうと、後は体温がただ落ちるのを耐えるしかないとあきらめるのが日常だが、たまたま帰路を変えて入った小道に赤提灯が静かに灯るおでん屋があたなら。熱燗と熱々のおでんの誘惑に勝てる大人はそうそういない。