立ち聞きweblog

待ち合わせで相手が遅れてる時とか、何故か眠れない夜とか、通勤や通学の電車とかで流し読みして下さい。

雑記-サイ狙いのアドベンチャーワールド

何においても結局のところ、楽しんだもん勝ちだと思うんです。イヤダイヤダと言いながら出勤しては、仕事の合間に上司の目を盗んでアプリで漫画を読み漁ってみたり、気の進まない仕事をさり気なく誰かに擦り付けてみたら、まんまとそれがハマって仕事が一つ減ったり、嫌なことでもいろんな楽しみ方ができるものです。楽しみを見出せば白黒な日々でも色採りを加えることくらいはできますよね。


だけど、人間は飽きる生き物です。毎日会社と家を往復するだけだとさすがに楽しみが枯渇してきます。僕のような薄氷のように繊細な心の持ち主は、味のしないガムのような毎日に耐えられず、いつか人格が破綻してしまうことも考えられるので、この連休に和歌山のアドベンチャーワールドに行ってきました。出発当日、バッテリーが上がって車が動かなくなったり、止む予定の雨がなかなか止まなかったりと、バッドハプニングはありましたが、結果的に満足する内容でした。


好きな動物はと聞かれたら、サイかオオカミと答えます。このアドベンチャーワールドではサイをかなり至近距離で見られるということもあって楽しみにしていました。実際、多分2メートルも離れてないだろう間近でサイが見られて本当に興奮しました。が、ちょうどそのサイを見終わり、楽しみの余韻に浸っている時、どうも嫁の調子がおかしいんですよね。カバンを開けたりポケットを弄ったり。どうしたと聞くと、手袋が片方しかない、と。買ってまだ間もなく、1シーズンも越してない手袋の片方をどうやら落としたようです。


来た道を戻ることも考えましたが、このアドベンチャーワールド、めちゃくちゃ広いんですよね。私が戻って見てくることも提案したのですが、諦めると嫁は決断しました。ずっとワイワイと楽しかったんですが、多分嫁より私の方が気落ちしてしまい、少ししんみりと歩いていたら、きっとそれに気づいた嫁が謝ってきたんですよね。いや、勝負を挑んできたんですよ。


「ごめんなサイ」


って。いやいや、なんなのよそれ。急に攻撃的だなとびっくりしたんですが、私も返す刀で反撃しました。


「気をつけなサイ」


って。するとまた、


「サイ近よく物を落とすわ」


とか言ってくるんですよ。ここまでされたら完全に戦争ですよ。嫁と言えども許しません。


「サイフは落とさないようにね」


とこちらからも仕掛けました。するとすぐに


「そうね、帰れなくなるとサイ悪だもんね」


我が嫁ながら恐怖を感じました。このままじゃ双方ただでは済まないと思った私は、事態の収束につとめました。


「うん、ちゃんと確認して下サイね」


「私、物無くすサイ能あるから気をつけるね」


サイ後のサイ後まで急所を狙った攻撃にあたふたしてしまいましたが、今回の嫁との対決は引き分けでした。また機会があればサイチャレンジしたいと思います。くだらない話にお付き合い下さいましてありがとうございました。ほな、サイなら。